有機農業の実態

研修を始めて7ヶ月半ほど経過。
有機農業の実態を知り、農業に対する見方や考え方が変わりました。
研修前は、無農薬・無化学肥料の農業をしたい!という安易な気持ちでこの研修を選択したのですが、実際に取り組んでみると、次から次へと疑問点が出てくる始末。
使う肥料や作業など、とにかく不自然なことが多すぎるというのが実際農作業に携わってみての感想です。
たとえば、悪臭に耐えながら生糞を圃場に散布したり、鴨を田んぼで放し飼いするために莫大な労力と投資を必要とすること。そして鴨の餌は輸入飼料(おそらく遺伝子組み換えトウモロコシ)。その排泄物(しかも生糞)が吸収された土で育ったお米ってどう考えてもよろしくないですよねぇ。

有機栽培作物って実は安全ではないし、栽培方法が環境汚染に繋がっているという事をこの研修で学びました。
使っている肥料や栽培過程も知らず、単に無農薬・無化学肥料栽培というだけで「有機なら安全!」と思っていた自分にとっては、とても重要な気付きだと思っています。

ちなみに一番怖いなと思ったのは、以前ブログにも載せましたが、有機JAS認定の有機栽培米を食べて以降、今まで一切無かった頭痛が数ヶ月続いていることです。
それまでは実家の慣行栽培米を食べていたのですが、もしかして有機栽培作物より慣行栽培作物の方がまだ安全?!なんて思わざるを得ませんでした。
自宅で食べる分を自然栽培米に変更してからは以前より治まってきましたけど。

それにしても思い込みってほんと怖いなぁと改めて感じました。今まで常識だと思っていたことが突然非常識になるんだから。

研修とは言うものの、今の研修先では「農家さんちのお手伝い」程度で1年が過ぎてしまいそうです。
研修費用の対価として労働力を提供している訳ですが、そうは言っても研修は研修。もちろん得るものはありましたが、果たしてこれが1年後に独立就農するための研修だったのか・・?
まぁ感じ方は人それぞれですが。

ということで、研修先を変えて、来年度も研修を続けようか検討中です。